やはりアトピーは菌が原因?慶大から黄色ブドウ球菌対策が有効かと発表!

Pocket

研究

慶應義塾大学医学部皮膚科学教室と米国立衛生研究所(NIH)の研究チームは、アトピー性皮膚炎の皮膚炎が黄色ブドウ球菌などの異常細菌巣によって引き起こされることを、マウスを用いて解明したと21日付の米科学誌イミュニティ電子版にて発表がありました。

スポンサーリンク

目次

アトピーには黄色ブドウ球菌対策が有効か

テレビで見たのですが、アナウンサーさんが「黄色ブドウ球菌(おうしょくブドウきゅうきん)」「きいろブドウ球菌」と読んでいたこと、さらに誰もスタジオから突っ込みがなかったことにちょっとだけびっくりしているさくらです。こんにちは。

黄色は『きいろ』ではなく『おうしょく』です。
常識かと思っていたのですが、アトピー患者の間だけの常識だったのかもしれません(^^;)

アトピーで悩む我々のような人たちに、ちょっと朗報かもしれないニュースが発表されました。

黄色ブドウ球菌対策が有効か=アトピー性皮膚炎-慶大など

アトピー性皮膚炎とよく似た症状を示すマウスを遺伝子操作で生み出したところ、皮膚に生息するさまざまな細菌群の中で黄色ブドウ球菌が異常に増えて発症に至ったと、慶応大と米国立衛生研究所(NIH)の研究チームが21日付の米科学誌イミュニティ電子版に発表した。
アトピー性皮膚炎の患者では、症状がひどくなると皮膚の細菌群の半分以上が黄色ブドウ球菌で占められる例が知られる。今回のマウス実験の結果から、皮膚の細菌群を正常化することが新治療法になる可能性が示された。ただ、細菌を退治する抗生物質を使うと、腸内の細菌群に悪影響が及ぶとみられ、工夫が必要になるという。
慶応大医学部の永尾圭介元専任講師らが、皮膚の細胞の分化や機能を調節する酵素「ADAM17」ができないマウスを生み出したところ、乾燥肌やアトピー性皮膚炎のような症状を示した。
離乳直後から抗生物質を投与し続けると皮膚の細菌群が正常な状態を保ち、皮膚炎の発症を抑えられたが、10週目で投与をやめると黄色ブドウ球菌が増えて発症した。 (2015/04/22-02:26)(引用:時事通信

※時がすぎると情報が見られなくなってしまうので、引用しました。

今日、慶応大と米国立衛生研究所(NIH)の研究チームが21日付の米科学誌イミュニティ電子版にて、アトピー皮膚には黄色ブドウ球菌の対策が有効かもしれないという研究が発表されました。

たくさん読んでいるのでどこで読んだのは忘れましたが、これは以前から言われていたことだったと思います。

また、これまたどこで読んだのか忘れましたが、抗生物質を使うと、腸内の細菌群に悪影響があるというのもどこかで読んでいます。

正直、まだここなのか・・・と思いましたが、今まで研究で明らかにされていないことだったのですね。
そのことにびっくりしました。

これまたどこで読んだのか忘れましたが、常在菌を保有できる数がアトピー患者は少ないため、悪玉菌に占領されると善玉菌の数が圧倒的に少ないため、悪化してしまうのでは?という考えもありました。

※いずれもソース元がわかりましたら、追記します。

わたしが皮膚科などで「菌が繁殖してるんじゃないか?菌対策をしたら少しよくなるのではないか?」と菌対策できる薬などを要求すると、その治療は間違っている的なことを言われていました。

そう言われる所以は、今まで研究で明らかになっていないからということだったのか。

アトピーがよくなりたい一心で脱ステする人も多いですが、脱ステで一番怖いのは感染症です。
脱ステをしつつ、菌対策が出来たらいいよな・・・と思うものの、病院での治療としてはまだまだ先でしょうかね・・・。

皮膚科でステロイドを処方するだけではなく、菌対策もちゃんとやってほしいんですよね。

この発表が出ても、すぐに治療は変わるわけではありません。
一般の皮膚科で菌対策まで診てくれるようになるのは果たしていつでしょうか?

もっと詳しい内容が慶応大学のサイトにも

研究意義・今後の展開
本研究で、アトピー性皮膚炎マウスの皮膚炎は、偏った異常細菌巣によって起きることがわかりました。本研究の結果をもとに、細菌巣を正常化することのできる新しい治療法が積極的に開発され、現在ステロイド剤で炎症抑制に頼っているアトピー性皮膚炎の治療戦略を大きく変えることができるのではないかと考えます。本研究では実験手法として抗生物質を使用していますが、この方法は腸内細菌への悪影響もあるため、臨床の現場でのアトピー性皮膚炎の治療法としては決して推奨されません(注7)。今後、抗生物質に頼らない正常な細菌巣を誘導する方法の検討が行われることを期待します。
※注7 今まで抗菌治療をアトピー性皮膚炎の治療として検討した研究が多く存在しますが、一定の見解は得られていません。本研究では、2種類の抗生物質を数週間単位で長期投与しているため、実際の患者にて行うことは現実的ではありません。(引用:アトピー性皮膚炎は皮膚の異常細菌巣が引き起こす-黄色ブドウ球菌と皮膚炎の関係を解明・新たな治療戦略に期待-プレスリリースPDFより抜粋)

慶大のサイトには、今後の展開も記載されていました。

これを読むと、黄色ブドウ球菌対策ができればアトピー改善に繋がるかもとしながらも、抗生剤では腸内細菌に悪影響があるから、それ以外の対策で研究する必要があるということですね。

そして、すぐに患者に行うなってことですね。

できれば、新しい新薬開発等ではなく、既存の菌対策ができる薬で研究をしていただき、皮膚科で処方できない薬を処方してもらえるようにしてほしいです。
※わたしはそのために保険適用外治療で高額な塗り薬をもらっているのです・・・。

結局、アトピー治療は菌なのでは?とわたしが思ったこと

アトピー悪化はマラセチア菌が原因とかいう内容もかなり前に発表されていますが、今回は黄色ブドウ球菌です。

二つに共通していることは『菌』ですよね。

ステロイドを使えば、そのときは一時的に痒みが抑えられ、綺麗になったかのように見えますが、それは表面上の話であって、体内に薬で無理やり抑え込んだ状態になっているだけなのではと思う。

だって、ステロイドを使ったとき、見た目は緩和されていきますが、体内にこもる痒さがある。

ステロイドを何日か使用しない状態で、再開させたとき、塗ってなかったときよりも激しい痒みに襲われたからです。
(まさに今・・・脱ステしすぎると何十年とステロイドを使っていたわたしにはキツイかと、塗ってみた結果がそれです・・・)

今回の発表でよかったと思うのは、こうやって慶応大学と米国立衛生研究所(NIH)の研究チームが発表したことで、話を聞く耳を持ってくれそうな皮膚科医が増えるかもしれないということです。

必ずしも菌だけが原因であるとは思っていません。

ただ、わたしのように重症と言われた患者には、「皮膚に何かしらの菌が繁殖しているのではないか?」と思ってしまいます

体内のケアと肌の菌対策、これが同時に出来ればアトピーはかなり減少するのではないでしょうか?

まあ、わたしはまだアトピーを治すことができない35年以上のキャリア(笑)がありますから説得力にかけると思いますが、「アトピー?そんなのちょっと頑張れば治るよ」と言える時代になってほしいですね。

今後の研究に期待しています。
できれば早めに菌対策は、皮膚科学会へ通してください。
・・・じゃないと「皮膚科標準治療」をモットーにする先生方には、処方してもらうのが難しいです(^^;)

情報ソース
黄色ブドウ球菌対策が有効か=アトピー性皮膚炎-慶大など
[プレスリリース]アトピー性皮膚炎は皮膚の異常細菌巣が引き起こす-黄色ブドウ球菌と皮膚炎の関係を解明・新たな治療戦略に期待-

※わたしは医者でもなく薬剤師でもなくただの患者ですので、わたしの考えは医学的根拠には基づいていません。
※これが正しいわけではありません。特にわたしの考えやソース元を忘れている内容については、間違いもあると思いますのでご注意くださいね。

にほんブログ村 病気ブログ アトピー性皮膚炎へ にほんブログ村 美容ブログ アトピー肌へ

シェアする

フォローする

こんな人が書いてます

管理人:さくら
暴飲暴食ぎみでオタクなアラフォー。愛犬の介護がきっかけで生活が激しく乱れたことで、アトピーが大爆発。
「ラッキーになるためのハッピーナチュラルライフ」腐女子のオタク感想文というブログを運営しています。普通の人が関係ないアトピー治療に関しては、こちらのアトピー別館で記載していこうと思ってます。

詳細はこちら 管理人プロフィールとアトピーの治療概略
免責事項
「アトピーを治したい!」ブログでは、主に管理人・さくらの体感が中心になっています。どなたでも同じ効果が得られるわけではありません。
また、医者でも薬剤師でもないので専門知識はなく、治したいので本などで勉強をしているだけです。こちらのサイトの内容を試して悪化したとしても、責任を取ることができませんので、ご注意くださいね。できれば専門医へ相談を!

コメント

  1. スドウ より:

    アトピー肌における善玉菌と悪玉菌の関係は日本生物工学会で前年度発表されています。また北海道産シーベリー油(シーバックソーンオイル)が黄色ブドウ球菌を抑える効果も発表されています。北海道産シーベリーオイルがアトピー改善に良いですよ。

    • さくら@管理人 より:

      スドウさん、こんばんわ。

      以前も北海道産シーベリー油(シーバックソーンオイル)についての書き込みがありましたが、その北海道産シーベリー油というのがどこで入手できるのかがわかりません・・・。

      もしかして、サジーのことでしょうか?

      日本生物工学会の発表の記事が見つからないので調べられませんで難儀しております。
      もし、ソース元をご存じでしたら、教えてくださるとありがたいです。

  2. スドウ より:

    大阪工業試験場の脂質工学室の永尾先生と北大水産学部の高橋教授の発表です。

    • さくら@管理人 より:

      スドウさん、こんにちは。
      お返事ありがとうございます。

      そこのお二人の先生の発表なのですね。
      共同の発表なのでしょうか?
      検索してサイトを見てみたのですが、発表の記事が見つからず・・・(^^;)

      スドウさんはどちらでご覧になられたのでしょうか。
      もっと検索能力が高ければ探せるのでしょうが、難しいです・・・(^^;)

  3. ラリール より:

    アトピーの原因が黄色ブドウ球菌の可能性! 何年も前からその研究と解決方法を見出してきた学者がおられます。 薬ではないのですが 黄色ブドウ球菌ブロックできるものがあるのをご存知ですか? ご相談にのれるのではないかコメントさせていただきました。

    • さくら@管理人 より:

      ラリールさん、はじめまして。
      コメントをありがとうございます。

      アトピー=黄色ブドウ球菌であるのかは、
      医学関係者ではないのでわたしにはなんともいえませんが、
      黄色ブドウ球菌のブロックについてのご相談というのはどういったことでしょうか?

      何かよい対策をご存じなのでしょうか?

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この記事のトラックバック用URL