アトピー治療で大学病院2回目に行ってきた
ステロイドをあまり使いたくないわたしなので、気持ちがすごく憂鬱なのですが大学病院の診察二回目に行ってきました。
大学病院といっても、やってることは普通の皮膚科と同じです。
ただ、診察時間はいつもの皮膚科よりは長いです。
前回の血液検査の結果をもらい、ステロイドをちゃんとしっかりたっぷり塗るように説得されただけでした(^^;)
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目次
血液検査の結果、TARC(Th2ケモカイン)の数値が上限の13倍だった!
2回目の大学病院での皮膚科診察に行ってきました。
前回の血液検査で著しく数値がおかしかったのは以下です。抜粋しました。
検査項目 | 結果 | 検査項目詳細 | 下限値 | 上限値 | 単位 |
---|---|---|---|---|---|
旧LDH | 705 | 乳酸脱水素酵素 | 250 | 480 | U/L |
LDH | 338 | 乳酸脱水素酵素 | 120 | 230 | U/L |
LYMPHO | 16.0 | リンパ球 | 27.0 | 47.0 | % |
EOSINO | 15.0 | 好酸球 | 0.0 | 7.0 | % |
IgE | 288 | 173.0 | IU/mL | ||
TARC | 5900 | TARC(Th2ケモカイン) | 450 | pg/mL |
わたしは医療関係者ではありませんし、医師でもないのでよくわかりませんが、一つずつ調べてちゃんと理解していきたいと思います。
(とはいってもネット検索程度ですが・・・)
ちなみに病院では、まあ数値が高いけどアトピーが悪化中はこんなものだねというかんじで終わってます。
一つずつ先生に確認して聞けばよかったのでしょうが、いっぱいいっぱいで家に帰ってから「あれ?そういえばこれはどういうことなのだろう?」と思うんですよね(^^;)
LDH(乳酸脱水素酵素)
LDH(乳酸脱水素酵素)
LDH(乳酸脱水素酵素)とは、糖を分解してエネルギーを産生するときに働く酵素の一つで、肝臓、腎臓、肺、心筋、骨格筋などの組織細胞に多く含まれています。急性肝炎や肝臓がん、心筋梗塞のときに著しく増加します。(引用元:LDH(乳酸脱水素酵素)は急性肝炎や肝臓がんなどで上昇します│病院の検査の基礎知識)
LDHと旧LDHで項目がわかれているのが気になりますが、ちょこっと検索したかぎりではLDHの説明しか見つけられなかったので、旧LDHとどう違うのかという点についてはわかりません。
まあ、詳しく知りたいわけではないので、そうなのか~へぇ~といったかんじです。
旧LDHは上限値が480U/Lなのに対してわたしは705U/L、LDHは230U/Lが上限値なのに対して338U/Lとなっていました。
LYMPHO(リンパ球)
LYMPHO(リンパ球)
好酸球は、アレルギーに関与しています。
よって、アトピー性皮膚炎,薬疹,気管支喘息などのアレルギー疾患、寄生虫の感染、膠原病などで増加します。リンパ球は、白血球の中にある、体内に入った異物の認識と攻撃を行う免疫の働きの中心的役割を果たしています。体内にウイルスが侵入した場合は、リンパ球が主力として戦います。(引用元:検査項目の基礎知識│川崎医科大学 リウマチ・膠原病学)
このリンパ球の数値ですが、これは数値が高いのではなく低かった。
下限値が27.0%なのに対してわたしは16.0%。
騒ぎ立てるほどではないのでしょうが、体内に異物が混入したら戦う力が人よりも低いってことですよね。
取り立てて何も先生が言わないということは、まあ問題ないのでしょうけれど、自分の生活でこの数値をあげられるのかどうかが謎です。
EOSINO(好酸球)
EOSINO(好酸球)
好酸球は、免疫システムにおいて、2つの異なる機能を果たしています。第一に、ウイルス、細菌、または、ジアルジアや蟯虫などの寄生虫など、侵入してくる病原体を破壊します。好酸球はまた、炎症反応を起こします。(引用:好酸球数│Helthline)
ENOSINOは、上限が7.0%なのに対してわたしは15.0%と二倍くらいの数値です。
あー・・・だから炎症反応があるからこその数値なのか・・・と思いました(^^;)
IgE(免疫グロブリン)
IgE(免疫グロブリン)
IgEは免疫グロブリンの1つで、血液中には極めて微量に存在し、アレルギー疾患(1型アレルギー)や寄生虫疾患で高値を示します。(引用:総IgEと特異IgEの違いは?│CRCグループ)
IgEはアトピーには馴染みの項目ですね。
これの数値が大きいか小さいかが目安的なかんじになっていて、アレルギーのある人同時の会話だと「あなたのIgEはいくつ?」みたいなかんじになるのですよね(笑)。
上限が173.0IU/mlですが、わたしは288IU/ml。
とはいえ、大騒ぎするほど高くもない・・・と思っているのはわたしだけでしょうか?
いつもこのくらいなので、正直よくわかりません~。
TARC(Th2ケモカイン)
TARC(Th2ケモカイン)
「タルク」と読んだり、「ターク」と読んだりされています。どちらが正解かはわかりません。
アトピー性皮膚炎の重症度の評価に有用な血液検査です。中略
アトピー性皮膚炎では、様々な刺激によって皮ふ病変の細胞(表皮角化細胞)などからTARCの産生が誘導または増強されます。このTARCがアレルギー炎症を惹起するリンパ球(CCR4を発現したTh2細胞)を患部へ遊走させ症状を増悪させます。
ですので、炎症の強い時期にはこのTARCが増加しするため、重症度を反映して検査値が鋭敏に上昇します。炎症が落ち着いた時期には逆にTARC値が低下します。(引用:TARCについて│こころ皮ふ科クリニック)
わたし、この項目の数値を指摘されたの、もしかしたらはじめてかもしれません。
(今まで関心がなかったので覚えてないだけかもしれませんが・・・)
今までの血液検査だと、IgEや肝臓などに関係する数値を見て終わっていたのです。
上限が450pg/mlなのに対してわたしは5900pg/ml・・・!!!!
約13倍くらいの数値です・・・!!
先生は「悪化中だから、まあこんなものでしょう」的なことをおっしゃっていました。
今回、説明を引用させていただいたこころ皮ふ科クリニックさんのページによると、TARC値の値の目安が書かれていました。
この数値を超えたら重症みたいな、そんな目安なのですが、700 pg/ml未満で軽度、700 pg/ml以上で中等症以上になるようです。
あー・・・なるほど!!
先生たちは、この数値を見てわたしを「重症アトピー」と診断したのですね・・・!納得!
重症アトピーは、他には身体の何%かの湿疹や炎症などがある場合とされていたかと思いますが、目安はこんなかんじ。
重症 : 高度の腫脹/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑、丘疹の多発、高度の鱗屑、痂皮の付着、小水疱、びらん、多数の掻破痕、痒疹結節などを主体とする。
中等症: 中等度までの紅斑、鱗屑、少数の丘疹、掻破痕などを主体とする。
軽症 : 乾燥および軽度の紅斑、鱗屑などを主体とする。
軽微 : 炎症症状に乏しく乾燥症状主体
(引用:アトピー性皮膚炎の重症度は何を基準に判断されますか?│日本皮膚科学会)
わたしは重症アトピーと診断されていますが、まさにこの症状そのものですね。
中程度ときもツラいと思ってたけど、重症の辛さとはけた違いにツライと思いますね・・・。
重症と言われて「あ、やっぱり今のわたし、辛かったんだ・・・」と思いましたもん(^^;)
大学病院の診察は非常に憂鬱でしたが、一応今回はわたしにとって一つの気づきがありました。
今度はこの数値を生活を見直すことで減らせるのか調べてみたいと思いました。
「ボクの薬を塗ったら、この程度ならすぐによくなるよ」と言うけれど・・・
診察二回目なので、先生は前回処方したステロイドたちがどれくらい減ったのかを聞かれ・・・まあ、ほとんど減ってないわけですが一応ひっかき傷が酷過ぎる肩だけは塗っているので答えておきました。
頭皮のローションは、アンてべーとローションを10年以上使い続けてましたが、触ると痛いブツブツがたくさん出来ていたことを伝え、今はただの乾燥だから使いたくないと訴えました。
「そのときはそうだったんだろうけど、今は乾燥だけだからそうならない」と先生は言ってくれますが、この頭皮はわたしが辛かった時期もあるけれど必死にステロイドを塗らずにやっと触ると痛いブツブツをなくした状態になっているのです。
乾燥しているけれど・・・まあちょっとカサカサしてるけど、また塗り始めてぶり返すのも嫌です・・・。
顏もチューブが一本出ていましたが、これは断固拒否!!!!!!
だって・・・なんどもステロイド酒さになり、それを抑えるのにプロトピックを塗りニキビができ、昨年はとうとうイボになってしまったわけですから・・・塗りたくないに決まってます(;_:)
今、若干炎症は残っていますし、光線治療で東南アジアの現地人にみられそうなくらいこんがりした肌になってますが、顏を触っても大丈夫になってるんですよ。
「今の状態なら酒さにならない」と先生は言うし、なったら僕が治すと言ってますが・・・。
酒さになりたくないから塗りたくないのです・・・(;_:)
わたしを診察してくれている先生は、大学の教授でご自身がアトピー治療で現在もステロイド塗り塗りしている重症アトピーの人です。
そういう先生が言うのだから信用すればいいのでしょうが・・・。
わたしは今の状態になるまで本当につらかったんです。
マジで辛くて泣いているときもあった。
「僕が治すから」と言ってくれる先生に正直涙が出てきます。
気持ちが前向きになってきたとはいえ、まだ豆腐メンタルなのです・・・。
前向きに光線に通ってるけど、やっぱり正直ツラいです。
そして地味にメンタルが傷ついています・・・。
「僕が治す」と言われても、きっとそれは対処療法で一時的なものだろうな~と思っちゃたりして・・・。
純粋に信じられない自分が嫌でもあり、ステロイドで悪化したと思っている自分を信じたい気持ちもあるし、先生に縋りたい気持ちもある。
ツラいからこうやってブログに書いて、自分を落ち着けているわけなので・・・。
僕が治すから発言で涙が出るのをこらえていると、あれよあれよという間に次回の診察の予約が取れていました。
・・・わたし、これで断る気だったのですが・・・orz
きっぱり言えない自分、とても嫌です・・・。
残念ながら、3回目も決まってしまいました(^^;)
だってさ、ステロイド治療を拒否してる人がいくところじゃないでしょ・・・。
わたしが行くところは脱ステ医なんじゃないのか?って思います。
先生はあの手この手でわたしを説得してきます。
わたしは自分が納得できなければ、もう昔のようにステロイドを塗りたくることはしたくないのですが・・・。
あと、先生に肌色を指摘されるのも地味に傷つきます・・・。
先生はそんなつもりはまったくないのでしょうが・・・。
「このこんがりした肌も個性ととらえれば」「この色だと逆に仕事ないんじゃ?」的なことを言うのです。
それくらいこんがりしているのですが・・・。
先生は「光線なんかやらなくても、ボクの薬を塗ったらすぐによくなるよ」と言いたいのでしょう。
実際、そう言ってますし。
病院を出て、処方箋を出しに行くまでの道のりで、歩きながらなんか悲しくて悔しくて、涙が我慢できなかった。
わたしだって、本当なら普通の人と同じ普通の肌色がいいに決まってます。
わたしだって、アラフォーとはいえ、まだ見た目を気にするおばさんなんですよ・・・。
あと、地味に両親を連れてこいと言われるのが辛い・・・。
アトピー大悪化中なんて、自分から近しいからこそ見せたくないんですよ・・・。
特にわたしのアトピーを自分たちのせいだと思ってる両親を連れていかなければならないアラフォーのわたしを想像してみてください。
・・・ちょっと辛いですよね・・・。
と、まあ、感傷的なことは置いておいて、個人的に気になったTARCの数値の減らし方があるのか、調べてみたいと思います。
(さくっと検索した感じだと、ここについては本当にまだ解明されていないようでしたが、これがいいよ~というのはあるみたいです)
参考サイト
LDH(乳酸脱水素酵素)は急性肝炎や肝臓がんなどで上昇します│病院の検査の基礎知識
検査項目の基礎知識│川崎医科大学 リウマチ・膠原病学
血液検査をしたところ…LYMPHが15.3%と異常に低くく、精密検査の通知がきました│Yahoo!知恵袋
好酸球が増加する疾患│大阪大学 免疫アレルギー内科(大学院医学系研究科・医学部)
血液検査の「Eosino」と「Mono」とは何の数値なのでしょうか?│Yahoo!知恵袋
好酸球数│Helthline
総IgEと特異IgEの違いは?│CRCグループ
TARCについて – こころ皮ふ科クリニック
アトピー性皮膚炎の重症度は何を基準に判断されますか?│日本皮膚科学会
コメント
初めまして、長いアトピー治療記を拝見して、私の家内が今から10年前頃迄重度の症状で、悩み苦しんだ事を思い出し、看過できずにメールした次第です。その期間発症から約14.5年も経過したと思います。色んな治療の手を尽くしたのですが、思うような結果は得られず、大変苦しみました。アトピー患者は一度はゆく、ステロイド治療の皮膚科、症状が進むにつれて、薬が強くなり、それの繰り返しでとうとうステロイド皮膚炎になり、全身から皮水が出て異様な状態になりました。「水分代謝機能が異常になる」和室の寝室の畳が腐るほど酷い事になりました。その頃マスコミがステロイドの副作用を取り上げ盛んに放送するようになりました。皮膚科学会でも混乱が起き、医師が医師を訴えて裁判を起こしたり、大変な時期でした。結局ステロイドの使い方と乱用が問題だと指摘されましたね。以上のような経過を反省しステロイドを断つことを決心して、漢方治療に切り替えました。完全に治るまで多少紆余曲折はありましたが、今は全く嘘のように治りました。さくらさんも是非漢方治療をして下さい。まだお知らせしたいことが有るのですが、時間が有りません。次の機会に、ご質問等ありましたらどうぞ
高田さま、はじめまして。
奥様が重度アトピーだったとのこと、とても大変だったのではないかとお察しいたします。
今の医療だと、どうしてもアトピーはステロイド治療になってしまいますね…。
症状も畳が腐るほどだったとは、もしかしたらわたしよりも酷い状態なのかもしれません。
漢方が効き、しかも嘘のように治ったとのこと、痒みとは無縁のお肌になったということでしょうかね。
もしそうだったら、とても喜ばしいです。
わたしのほうは現在、重度から中程度の症状になり、この日記を書いた時期よりは大分過ごしやすくなっています。
とはいえ、まだ背中などの鱗屑などはまだ残ってはいます。
漢方治療は自分に合う漢方薬局と出会うのが難しいとも聞いたことがあり、まだ試していない分野です。
漢方はどれくらいの期間飲まれていたのでしょうか、もしご覧になる機会があったらよろしくお願いします。
お忙しい中、気にかけてくださり、また書き込んでくださってありがとうございました^^
先日は突然失礼しました。自己紹介もせずでしたので、簡単に経歴を紹介します。 私は2008年頃迄、約40年間大阪府南部で薬店を経営していました。
薬の業態は少し複雑でして、薬剤師の管理する「薬局」現在は主に処方箋を調剤 する所、又、薬剤師が勤めていても調剤をしないドラッグストア「薬剤師が居なく登録販売者の資格で開業出来る薬店」等、3業態があります。2007年に薬事法の改正があり、資格の名称が変わり、それまで薬種商と呼んでいた名称を登録販売者と変更になりました。薬事法が改正になった事で今迄出来ていた事が出来なくなり、やむなく廃業 致しました。事情説明が長くなりましたが、廃業する頃にはすっかり良くなって散歩に出るようになっていました。思えば長い道のりでした。皮膚科での治療に見切りをつけ、中国の思想を中国漢方の研究に没頭しました。思考錯誤しながら11種の生薬を 組み合わせた処方を作りました。家内は1年程度飲んだと思います。長くかかったのは強いステロイドを長い期間使った副作用で表皮のバリアが破壊されたのと、急に辞めたりバンドのせいと思われます。因みに孫2人もかなりひどいアトピーでしたが3-4か月の服用でなおりました。今その処方の薬はお分けできませんが、さくらさんがお近くで漢方治療を始められたら、その内容を知らせてくれたら効き目の合否を判断してあげます。出来合いのものは,まず効果はありません。
9/16日にメールをしたつもりが届いてないみたいですね。 パソコンは不慣れなので、 よく失敗します。 長々と自己紹介やら症状の経過を書いたのですが、今日は要点のみ お伝えします。家内の漢方服用期間は約1年程と思います。 比較的長くかかったのは 強いステロイドを長期間使って皮膚表皮のバリア機能が失われ、少しの刺激でズルッと 表皮がむける状態と、ステロイドを急に辞めたりバウンドで、アトピーの症状よりも ステロイドの副作用の修復に時間がかかった気がします。 因みに孫2人もかなり酷いアトピーでしたが、3-4か月の服用で治りました。 医療機関の選定は難しいと思いますが、患者さんの口コミや信用度を重視して、 トライしてください。処方内容が分かればお知らせください。判断して差し上げます。
高田さま、こんにちは。
外出していた関係でコメントの承認が遅くなってしまい、すいません!
ちゃんと届いております……!!
なるほど、薬店を経営されていた方なら詳しいのも頷けます。
わたしも酷いリバウントは既に乗り越えていますので、今は大分症状が落ち着いてきていますが、やはりアトピーは背中に残っている状態です。
酷いアトピーが3~4ヶ月の服用で落ち着いてしまったというのは驚きです。
確かにおっしゃられるとおり、どこにかかるにしても選ぶのはすごく悩みますね。
それに漢方はさすがにざっくりとしたことしか勉強できていないので、処方されてもそれでいいのかどうかもわかりませんので、そこも悩ましいところでした。
現状続けているものがあるので少し様子をみますが、もし漢方治療をする場合、ご相談させていただくかもしれません。
こんなに詳しい方からコメントをいただけて、とても参考になりました。
その際はどうぞよろしくお願いします!
このたびは、ご丁寧にコメントをいただいて、本当にありがとうございました……!